栄養バランスを考えると野菜は欠かさず毎食取っておきたいものです。しかし、新生活を迎えバタバタしているなかでは、つい食生活もおろそかになりがち。ラーメンやパスタなどの一品料理が増えてしまったり、プラス一品の野菜料理を作る余裕がなかったり、何かと忙しさを理由に料理に手が回らないこともあります。
そんな時の救世主が「冷凍野菜」。すでに皮むきやカットした状態で冷凍しているため、手間なく料理に使えるのがポイント。
そこで今回は冷凍野菜を活用した野菜料理をご紹介。冷凍保存の基本についてもおさらいしますよ!
目次
1. 冷凍保存に向いてる野菜と向かない野菜
野菜のなかでも冷凍保存しておいしく食べられるものと冷凍に向かないものがあります。しかし「向かない」というのはあくまで生食や素材を生かしてそのまま食べる場合に限ってのこと。下処理すれば、冷凍保存しても料理に活用できますよ。
1-1. 冷凍に向く野菜
冷凍に適した野菜と言われるのは、ほうれんや小松菜などの葉物類やブロッコリーやカリフラワーなどの花菜類です。色や食感を保ったまま保存するには、なるべく新鮮なうちに下ゆでし、小分けにして冷凍するのが望ましいでしょう。
1-2. 本来冷凍に向かない野菜
水分が多い野菜、繊維質の多い野菜は冷凍に向かないと言われています。水分が多いと、食材の味や食感が大きく変化しやすい点があります。また繊維質が多い野菜の場合は解凍した時にさらに筋っぽい感じが強くなってしまいます。そのため冷凍する際にはすりおろしたり、千切りにしたりするなどして、食感が気にならない状態で冷凍保存する必要があります。
- レタス
- トマト
- にんじん
- 大根
- ごぼう
2. 冷凍保存のポイントをおさらい!
冷凍野菜で難しいのは、素材の食感が変化してしまったり、色あせたりしてしまうこと。せっかく冷凍するなら、新鮮な野菜のおいしさを感じたいですよね。ここでは家庭で野菜を冷凍保存する場合のポイントをご紹介します。
- 食材の劣化につながるため、水分をしっかり拭き取る
- 冷却効果を上げるため、なるべく平たくして冷凍保存する
- 下ゆでなど調理したあと、粗熱をとってから冷凍保存する
- アルミのバットに食品を並べて保存するのが最適!パッドがない場合は、ラップの上からアルミホイルで包んで冷凍保存する
冷凍後の色あせが気になる場合は、冷凍する前に下ゆですると酵素のはたらきを止められ、変色を防ぐことができます。
3.【保存方法も解説】冷凍野菜でつくる簡単メニュー
作り置きにもおすすめの冷凍野菜。今が旬の、春キャベツを使った簡単メニューをご紹介します
3-1. キャベツの冷凍方法
キャベツは生のまま冷凍保存できるため、凍ったまま炒め物やスープの調理に使えます!ただし、食感は変わるため、冷凍後は生食ではなく加熱調理がおすすめです。
- キャベツを洗い、好みの形状に切る。
スープに使うなら細切り、炒めものはざく切りにすると使いやすいでしょう。冷凍するとしんなりしやすいため、細かく切りすぎないように! - 水気をしっかり拭く
ペーパータオルなどを使って水気を拭き取ります。余分な水分が残っていると冷凍時の劣化につながるため、しっかり拭き取ることが重要です! - 密封保存袋に入れて保存
キャベツを密閉保存袋に入れて、空気を抜いて平たくする。キャベツの量に応じて、M・Lサイズの袋を使い分けましょう。冷凍庫で2週間程度保存可能です
3-2. 10分で作れる冷凍キャベツ料理をご紹介!
豚肉とキャベツのレンジ蒸し
- 冷凍キャベツ(くし形切り5切れ)
- 豚バラ肉薄切り(150グラム)
- 酒(大さじ1)
- 塩(少々)
- あらびき黒こしょう(少々)
- ポン酢
<作り方>
- 耐熱容器にキャベツを並べ、豚バラ肉薄切りをキャベツの隙間に挟むようにのせていく
- 1に酒をまわしかけ、塩、粗挽き黒こしょうを振る
- ふんわりとラップをかけ、600Wの電子レンジで約10分間加熱する
- 肉の色がしっかり変わり、火が通ったのを確認したら、最後にポン酢を添えて完成!
4.まとめ:野菜嫌いの小さいお子さんにはひと工夫を!
子育て中のママパパのなかには、お子さんが野菜嫌いで困っているというご家庭も多いかもしれませんね。
そんな時は、野菜をすりおろしたり、細かく刻んだり、油で揚げるなど見た目や食感を変えるといったテクニックが知られています。冷凍保存をする際にも、こうしたひと手間をかけておくと、調理の時に楽になりますよ!ぜひ参考にしてみてください。
大学卒業後、IT企業や翻訳会社を経て、出産を機にライターとしての活動を開始。子育てや女性の生き方の分野を中心に、ママがよりよく子育てを楽しむための情報をわかりやすくお伝えしています。
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