「平成28年熊本地震」での地震保険金の支払状況（2016.6.6時点）

このたびの熊本地震により被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

以前、「平成28年熊本地震」への損害保険会社の対応についてお知らせしました。その中で、日本損害保険協会が現地に対策拠点を設置したり、地震保険の相談を土日も受け付けたりしていることや、地震保険金を早期に支払うための特別措置を実施していることを紹介しました。

この地震保険金支払いの特別措置を実施してきた結果として、これまでの地震保険の支払状況がどうなっているかという情報が日本損害保険協会から発表されましたので、以下にお伝えします。

損害保険会の対応については『【続報】「平成28年熊本地震」への損害保険会社の対応』をご覧ください。

1.地震保険の支払件数と金額

平成29年6月6日現在で、「平成28年熊本地震」に関して地震保険が支払われた件数は168,589件、支払われた地震保険金の総額は約2,724億円となります。

都道府県別では、熊本県が150,966件、約2,594億円となっており、件数ベースで全体の89.5%、金額ベースで95.2%を占めています。

その次に多いのが大分県の7,974件、約67億円、ついで福岡県の7,670件、約50億円となっています。

＜地震保険の支払状況＞

＊2016年6月6日現在

 （出典）日本損害保険協会WEBサイトより

また、事故受付件数217,625件に対する調査完了件数186,400の割合を計算すると85.7%となっており、2ヵ月足らずの間で多くの相談や調査依頼に応えていて、実際の保険金の支払いまで進んでいることがわかります。

支払状況についてのより新しい数値は日本損害保険協会のサイトをご覧ください。

2.まだ地震保険を請求していない人は早く相談を

前章の地震保険の支払実績をみると、このたびの地震における、損害保険会社の地震保険に関する対応はかなり迅速であることがわかります。

地震で家屋の被害を受けて避難所で生活したり親戚を頼ったり、あるいは転居したりといった状況にある方にとっては、生活を立て直すための資金が必要となりますので、早期に地震保険金が入ってくることはとても大切なことです。

このような取り組みには、引き続き力を入れていただきたいところです。

そして、今回の地震により家屋や家財の被害を受けられた方で、地震保険に加入していてまだ保険金の請求をされていない方がいらっしゃったら、すぐにでもお問い合わせされることをおすすめします。

地震保険の請求については地震保険に加入した損害保険会社に、地震保険について不明な点がある場合は日本損害保険協会の窓口にご連絡ください。