多くのママたちが今後気になるお金事情と言えば、こどもたちの教育費に加え、自分たち夫婦の老後資金。
こどもたちが成長し、教育費や生活費はますますかさむなか、万が一の事態に備えどのようにお金を用意するべきか不安を感じるママも多いのではないでしょうか?
そんな心配を抱えるママたちに提案したいのが、こどもの成長に合わせた保険の見直しです!
「こどもの成長段階に応じて保険を見直すことが、将来必要なお金を用意するメリットになるの?」と疑問を感じた方にも、保険見直しのメリットを解説し、さらに見直しのタイミングと賢い見直し術をお教えします。
今回も前回から引き続き、ファイナンシャルプランナーで「がん治療とお金」のコンサルティング会社「株式会社M&Fパートナーズ」の代表取締役でもある高橋義人さんを講師に迎え、目からウロコの見直しのコツをお伺いしています!
目次
1.そもそも子供の成長に合わせて保険の見直しは必要なの?
「保険の見直しは、家族の状況が変わり次第、都度見直しが必要です」と高橋さん。
状況が変われば、適した保障内容も変わるため、不要な保障がついたまま保険料を払いすぎていたり、逆に必要な保障内容をカバーしていないことで思わぬ事態を引き起こすこともあるといいます。
特にこどもたちは、成長に合わせて出費がかさむタイミングが異なるため、その時々の状況に合わせて保障内容を見直すことで、必要な教育費や貯蓄のための資金を捻出したり、万一に備えた適切な保障を得られるというメリットがあるのです。
2.保険を見直すタイミングと変更内容とは?
こどもの成長に合わせて、出費の増減の幅はかなり変わってくるため、増減の波に合わせて限られたお金をどの保障に割り振っていくのか、状況によって考えていくことが重要になってくると高橋さんは言います。
では具体的に、保険を見直すタイミングと見直すべき内容とは一体どんなものなのでしょうか?
2-1.【タイミング1】こどもが生まれた時
こどもが生まれた時に最も加入をおすすめしたいのが、万が一の事態でも家族の生活を守ることができる「死亡保険」。
また、「子宮頸がん」や「乳がん」など女性特有のがんは若くして罹患することもあるため、ママたち自身もがんの保障を検討しておくべきタイミングでもあります。
さらに、多くのママ・パパが加入を検討する「学資保険」ですが、実は今の時代は加入するメリットが薄いものもあるため、あわせて低解約返戻金型の「終身保険」などを検討することも必要でしょう。
詳しくは「プレママも必見!こどもが生まれた時に必要な保険を学ぼう|ママがFPに聞く!シリーズ4」をご覧ください。
2-2.【タイミング2 】私立の学校に進路を変更した時
公立への進学を想定して教育費を貯蓄していたところ、思わぬ進路変更で私立に進学することになるケースも今後十分考えられます。
例えば私立の中学校に進学をした場合、文部科学省の「平成28年度子供の学習費調査」によると、年間の学費の総額は約132万7千円と公立に通った場合の学費約47万9千円に比べておよそ2.8倍もの出費となります。
さらに、そのまま私立の高校へと進学するとしたら、万が一のことがあった場合に備えるには、中高計6年間の学費にあてられる十分なお金を用意しておく必要があります。
このように思った以上の死亡保障の必要性が生じた場合は、「一定期間の保障に特化し、保障額が年々少なくなる分、保険料も割安な掛け捨て型の『逓減(ていげん)定期保険』を活用するのも1つの方法ですよ」と高橋さん。
将来の子供の進路は状況によって変わるケースもあるため、進路によって保険を足していくという考え方で、お金がかさむ時期をサポートできると言います。
2-3.【タイミング3】こどもが独立した時
こどもが独立した後は、こどものために加入していた死亡保障の額も抑えることができるため、見直しのタイミングにもなります。
見直しのポイントについて聞いてみると、「病気などの生存中のリスクに備えた保険や、老後資金の準備にシフトした保険に見直しを行いましょう」と高橋さん。
さらに、介護状態になった時のための資金準備として、「介護保険」への加入を検討するのもこの時期。
また保障期間が区切られる定期型の保険を契約していた方は、一生涯継続することができる終身型の保険への見直しも検討してみてはいかがでしょうか。
医療保険などは、病気のリスクが年々高まり、保険料も年々上がってしまうため、早い段階での加入・見直しが重要となってきます。
3.まとめ:まずは子供の成長をサポートするためのマネープランを立てよう!
こどもが小さい頃は、まさに貯め時といわれるようにお金がかかりませんが、成長につれ、親にはコントロールできない出費がかさむようになってしまいます。
学費が足りず、こどもたちが学校に通えなくなるという最悪の状況を避けるためにも、まずはこどもが生まれた段階で必要となる金額を算出し、毎月積立てを行うようにしましょう。
しかし将来のことはわからないため、必要な保障をカバーし、万が一に備えるお金を用意するためにも、こどもの成長段階に応じて保険の見直し行うことは、とても重要なのです!
ぜひママたちも今後に備えて、保険の見直しは実践してみてくださいね。
次回シリーズ6回目は「教育資金の貯め方」について、引き続き高橋さんにレクチャーしていただきます。
ママたちにとっても頭が痛いこどもの教育費ですが、プランの立て方から保険を活用した上手な貯蓄術までたっぷりお届けしますよ!
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